お客様の喜びに一番寄り添えるアルバイト

紳士服店でのアルバイト

私が学生の頃に経験したのは紳士服販売店でのアルバイトです。

 

仕事着はもちろんスーツ、女性は最低3センチ以上のヒールを履かなければならないので、初日は足を引きずるようにして帰った事が記憶に残っています。

なぜスーツ販売店で働く事にしたかというと、女性でスーツをかっこよく着こなしてみたかったという実にミーハーな理由でした。

 

また、学生だった為、後の就職活動の際にもスーツの知識は役に立つかもという先生のアドバイスもありました。

 

就職活動の面接でもスーツの着こなしで、第一印象をきちんと見せる事が最低限のマナーだと言われました。

 

自分に合っていないスーツを着ていると実にだらしなく見えるのだそうです。

 

紳士服店で働く上で覚えなくてはならない事は、「サイズを覚える」事から始まりました。

お客様の喜びに一番寄り添えるアルバイト

普段聞き慣れている「S・M・L・LL」などのサイズ表記とは違い、スーツのサイズは「YA体・A体・B体・BE体」という英語表記でした。

 

このアルファベットがいわゆるウエスト周りを表していて、その後に「YA6・YA7・YA8・・・」といったように身長でサイズを分類するのです。

 

したがって紳士服を販売する為にはウエストと身長からお客様にぴったり合うスーツを見立てるサイズの様々なパターンを暗記しなければなりませんでした。

 

初めの頃はサイズがなかなか合わず、お客様に何度も背広を試着してもらうという事も多々ありました。

 

しかし次第にサイズの見立てができるようになると、お客様に合うコーディネートや着こなしを余裕を持って提案する事ができるようになり、わざわざ私を指名してスーツを購入してくださるお客様も増えていきました。

 

私がこのアルバイトで一番やりがいを感じていた事は、お客様とじっくりとコミュニケーションを取り、しっかりとニーズに寄り添える事でした。

 

大事なプレゼンテーションで着る為の勝負スーツ、結納返しで彼にプレゼントする記念のスーツ、毎日仕事で着る為の相棒のようなスーツ・・・たくさんのお客様が様々な思いで選ぶスーツのお手伝いをさせて頂く日々は私にとってとても充実した毎日でした。

 

紳士服店でアルバイトというと、少し地味な印象を持つ方もいらっしゃると思いますが、実際はお客様の喜びに一番寄り添えるアルバイトだと私は思います。

page top